■流し染め作家 藤川 眞佐夫 1959.9.16 生
■元美術刀剣研磨師。研磨の仕事中に、水の流れる中に現れ  
  る研汁の文様を見て「流し染め」技法を考案
  書道用として企画制作。絵画表現としての作品として、自然に
  ある流動的文様・光・炎・水・風・などをテーマに製作します。

流し染めの里

作家紹介





以前私は美術日本刀の研ぎ師でした。研いでいる時、ふと、水桶の水面をみると、研汁が模様を浮かび描いていました。その文様はまるで、私がとても高い空の上から地上を見下ろしているような錯覚を感じました。

その時その文様は美しく「止まってほしい」と思いました。

それからは水桶を覗くたびに、なんとか模様を保存したいという思いが募り、和紙を置いてみました。そのことがきっかけで、和紙や墨また染料などの知識が必要となり、さまざまな材料を試してみました。しばらくして、書道用の全紙を知り、本格的に染め始めました。

技法的には、墨流し又はマーブリングと似ていますが、それらとは違い絵画的な表現で、グラデーションを同時に加えることが可能になりました。自然なグラデーションには製作している自分でさえ癒される思いです。

20数年前に書道店で扱って頂けることになりましたが、一般的にはまだまだ知られてはいません。

皆様に是非、知っていただき、目に触れていただきたいと思っております。

定期的な展示会を予定しています。

どうぞ、お気軽にお越し下さい。御興味持って頂けると幸いです。

                   流し染めの里   藤川 眞佐夫